カラオケはボイトレになる?
「歌が上手くなるために練習したい」と思った時、人目を気にせず気軽に練習できる場所と言えば「カラオケ」ですよね。
カラオケは防音設備がしっかりしていますし、音響設備も整っているのでボイトレには最適です。カラオケ目的ではなく、ボイストレーニング目的で利用している人も多くいます。
今回はカラオケで上手にボイストレーニングをするためのコツをご紹介していきます。
カラオケボイトレでやりがちな失敗
カラオケでボイストレーニングをする時に、無意識にやってしまいがちな失敗はこちらです。
1.音楽の音が大きい
カラオケの音楽ボリュームを上げすぎてしまう人はよくいます。
大きい音の方が歌っていて気持ちいいのは分かりますが、自分が歌っている声が聞こえないくらいに音量を上げてしまうのは危険です。普通に歌う時よりも声を張り上げてしまうので喉を傷めやすいですし、自分の声が聞こえないということは音程も取りにくくなってしまいます。ボイストレーニングをするために歌うのであれば、音楽ボリュームは控えめに設定するのがおすすめです。
2.エコーをかけすぎる
カラオケをする時にエコーの設定を変える人は意外と少ないかもしれません。
歌っている時にきれいに聞こえるので知っている人はついついボリュームを上げたくなってしまいますよね。
しかし、エコーをかけすぎてしまうと自分の元々の声が聞こえなくなってしまうので、練習する場合はなるべくエコーを下げて歌うようにしましょう。
カラオケの機会は元々の設定がけっこう高めになっているので、入ってすぐに音楽ボリュームと合わせて確認してみると良いでしょう。
3.無意識に喉を傷める飲み物を飲んでいる
実は、歌を歌うときは飲むのを控えた方が良い飲み物があることをご存知でしたか?
無理して歌い続けると、喉に大きな負担がかかっているかもしれません。
①ウーロン茶
ウーロン茶には油を分解する作用が含まれているため、声を出すのに必要な油も一緒に流してしまう可能性があります。
②緑茶、紅茶、コーヒー
お茶やコーヒーに含まれるカフェインには「利尿作用」があるため、歌っている最中に喉が渇きやすくなってしまいます。
③炭酸飲料
喉への刺激が強い炭酸は歌を歌う時に飲むには向いていません。
④アルコール
お酒も利尿作用が多く含まれています。
アルコール成分が声帯の炎症を引き起こすこともあります。
カラオケで歌を練習する時におすすめなのは「常温の水」です。
その他、水で薄めたスポーツドリンクやあたたかいココアなどもおすすめです(熱すぎるのはNG)。
4.歌いすぎてしまう
1人でカラオケに行くと、誰かの歌を聴くことがありませんからついつい好きな曲をバンバン歌ってしまいますよね。しかし、喉も体の一部ですから歌いすぎると疲れてしまいます。適度に休憩を入れながら練習をしましょう。
5.難しい曲を無理して歌ってしまう
ストレス発散したくて、無理だと分かっていても、ついついキーの高い曲やシャウト系の歌を歌いたくなってしまいますよね。自分が元々出せる音域から大きく離れている曲やあまりにも喉を傷めてしまうような曲はできるだけ避けた方が良いです。どうしても歌いたい場合はキーを変更したり、1番だけにして喉に無理をさせないことが大切です。
カラオケでのボイトレ練習方法
ここからは、カラオケで歌を練習する時の方法やポイントをご紹介していきます。
・準備運動は念入りに
部屋に入ってすぐに歌うのでなく、まずは軽く体を動かして温めましょう。肩や首回りのストレッチもおすすめです。次に、基礎の発声練習で喉を慣らします。リップロールなどが効果的です。
・マイクを正しく持つ
カラオケのマイクは「ダイナミックマイク」という種類のマイクで、一定の方向からしか音を拾ってくれません。歌うときは自分の口に対してマイクのヘッドがまっすぐになるように持つのがおすすめです。
・正しい姿勢で歌う
せっかく練習に来ているのですから、正しく発声ができるように背筋を伸ばしましょう。
両手をグッと上に上げて、スッと力を抜きましょう。イスに浅く座ったままでも大丈夫です。
・カラオケの採点機能を使う
自分の音程が正しいかを確認するためには、採点機能を上手く使いましょう。
曲のメロディーラインを表示してくれる、精密採点機能がおすすめです。
・自分の歌声を録音する
自分の耳に聞こえてくる声と、他の人に聞こえている声は違います。
自分では正しく出したつもりになっている音が、実際の音程とずれていることもあります。
客観的に自分の声を確認することで、そんな音程のずれや歌い方の癖などを見つけることができます。スマートフォンの録音機能を使えばログとして残りますし、自分がどれだけ成長したかが分かりやすいのでおすすめです。
カラオケでのボイトレ練習まとめ
いかがでしたか?
おすカラオケでボイストレーニングをする時は、歌を歌うだけでなく、自分の声をチェックする、音を聞く、という点を意識してみてください。
ボイトレスクールに通っている場合は、上手く歌えなかった部分を相談してみたり、その日のレッスンで重点的に指導してもらいましょう。自主練習とレッスンを上手く連動させることが早い上達のコツでもあります。
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