声の響かせ方

声が小さい、声量が無いとお悩みの方は、とても多いですよね。
しかし、むやみに間違った発声で大きな声を出し続けたり歌い続けてしまうと、喉をつぶし翌日にはガラガラの声になってしまいます。よく、選挙活動をされてる政治家の方なども当選発表される頃には、とても可哀相な声になっている方が沢山いらっしゃいますよね。 声を届けたい場合、大声で怒鳴るのではなく、響かせる必要があります。

声に限らず、音を響かせるためのまず第一条件は、空間を作ることです。

空間がないとどんな音も響きません。
例えば、手をたたくというだけの事でも、適当にぺちぺちと叩くのと、手の平に少し窪みを作り、窪みによってできた空間を使って手を叩くと軽い力でもパンッといい響きの音が出ます。 楽器ももちろんそうです。
ギターなどの弦楽器も、あの丸みを帯びた空洞のボディが弦の振動に寄って発した音を響かせ、美しい音色になるのです。

歌の場合は体が楽器。「空間」をつかって響かせる

まずは声帯が振動し、振動で発生した音を口の中や喉、鼻腔、などで共鳴します。
共鳴すると 倍音が生まれます。
人の体には、多くの共鳴腔があります。
共鳴腔とは、体の中にある、声が反響する空洞部分の事です。

鏡を見ながら「咽頭腔」と「口腔」に空間を作ってみよう
・舌は下の歯に軽く触れるような位置で力を抜く。
・舌の奥を下げる。
・口蓋垂を引き上げるようにし、奥の壁まで見えるように開く。
・開いたり閉じたりしてコントロールする。

どうでしょう?できましたか?
最初からできた方はなかなか優秀です。知識としては知らなくとも、声が響いている方はすぐにできる方が多いです。しかし、大抵の方は、舌の奥が上がってしまったり、引っ込んでしまったり舌先が泳いでしまい、口腔と咽頭の空間を狭くしてしまうので、まずは舌に力を入れずに軽い生あくびをする感じにすると開きやすくなります。

毎日朝晩の歯磨きの時に喉の奥を開く練習をしているとだんだんコントロールできるようになります。

難しくて出来ない!という方。

心配しなくても大丈夫です。
咽頭腔がうまく開けないという方も、まず一番空間を作り易い「口腔の空間」を作りましょう。口の中にゆで卵を入れつぶさないようにイメージして全ての言葉を発音発声します。ゆで卵がイメージしにくい方は、「オ」の発音をしている状態を維持しながら全ての言葉を発音してみましょう。響かせるためには、発音する音の母音をいかに広くとるかが重要です。息を吸う時に素早くこのポジションを作って準備しましょう。
口腔と咽頭腔はつながっていますので、口腔の奥を広くとっていると少しづつ咽頭腔も開いてきます。焦らずに練習しましょう。

声を出すためにはまず腹式呼吸で吸います。
さて、ここで疑問が生まれます。

発声の時の呼吸は 鼻から?口から?

正解を先を言うと、歌う時は口と鼻両方から吸いましょう。

◯鼻から吸う事の利点:喉に空気が当たらないため喉に優しい。鼻から吸う方が腹式呼吸のコツをつかみ安い方が多い。声を出さずにロングブレスなど腹式呼吸だけをトレーニングする時は鼻から吸うと良いでしょう。

◯口から吸う(鼻から同時含む)事の利点:口から吸う事で空気の通り道を作るため舌が下がりやすく口の中の空間が広くなり、素早く言葉を準備できます。鼻から吸うよりたくさんの息を音をたてずに速やかに吸える。喉の奥に軽く風が当たるように吸ってみましょう。

まず低音域 を響かせてみましょう
ウーと低い声で発声してみましょう。
咽頭が下がり喉が開きやすい発声です。
特に咽頭腔を意識してみましょう。
声を深くしふくらみがでます。胸やのど仏を触ってビリビリ共鳴しているのを感じてみましょう。

中音域 を響かせてみましょう
アーと力を抜いて発声しましょう。
この母音は喉と舌を緩めます。口腔も広くとり易い発音です。
特に口腔を意識してみましょう。

ハミング をしてみましょう
ンーと口を閉じて、鼻腔を響かせてみましょう。

高音域 を響かせてみましょう
イーと母音は高周波数の共鳴を増幅しやすい発音です。
咽頭腔、口腔、鼻腔 の全てを意識して発声してみましょう。

3つに共鳴腔は別々に響くのではなく3つをバランス良く響かせます。
同じ発音、同じ音でも鼻腔をよく響かせてみたり、口腔、咽頭腔の共鳴バランスを変化させて色々な音色を出すのもとても良いトレーニングです。