カラオケの採点で高得点を取るには

カラオケの採点システム、みなさんは利用したことがありますか?
自分の歌唱レベルを数値で知ることができる面白さがある反面、点数が低くて恥ずかしい思いをしてしまったり、この採点は本当に合っているのか?
と疑問に感じたりすることもあるかもしれません。
せっかく採点システムを利用するのであれば高得点を出したいもの。
では、どうすれば高得点を狙うことができるのでしょうか?

採点システムの仕組み

カラオケで高得点を出すためには、まずは採点システムの特徴や仕組みを理解することが大切です。
一般的な採点機能では、下記のような基準が設けられています。

音程

曲が始まると、音程バーが画面上部に表示され、機械が音程のズレを判断していきます。
音程の正確さによってバーの色が変わることもあります。
歌い終わったあとには、音程の正確率が画面に表示され、音程の正確率が100%に近いほど、高得点が期待できます。

表現力

表現力は100点満点で評価されます。
採点の対象となるのは、「抑揚」「こぶし」「しゃくり」「フォール」等があります。
歌唱テクニックが総合的に評価されます。

①抑揚

抑揚とは、パート(Aメロ、Bメロ、サビなど)やフレーズによって声量を変化させるテクニックのこと。
つまり、曲の中で、声の調子を強めたり弱めたり、上げたり下げたりことで、音の高低パターンをつけるということです。

②しゃくり

しゃくりとは、ある音程を出す前にあえて本来の音よりも低い音程を出し、声をしゃくりあげながら正しい音程に戻すテクニックです。
低音から本来の音程に移る際、ゆっくりではなく、素早く滑らかに繋げるときれいにしゃくりを出すことができます。

③こぶし

こぶしとは、声に細かく強弱をつけたり、音程を一瞬だけ上下させるテクニックのことです。
演歌や民謡などでよく「こぶしが効いている」などと言いますが、それがこのテクニックのことです。
例えば、歌詞に「あなたに」というフレーズがある場合、「あなたに」と普通に歌うのではなく、「あなぁぁたに」というように、真ん中の「な」の後に母音の「ぁぁ」を入れて歌うことで、音を瞬間的に上下させる、これがこぶしです。

④フォール

フォールとは、本来の音程からあえてキーを下にずらしていくテクニックのことです。
低い音から本来の音程に近づけていくしゃくりとは逆の技術です。
フレーズの語尾に使うことが多く、切なさや、色気、気だるさのような雰囲気を表現することができます。

ビブラート

ビブラートとは、声を一定の幅で上下させるテクニックのことです。
ビブラートの合計秒数と回数、さらにビブラートのタイプなどを判断するものもあります。

・ロングトーン
ロングトーンは、ひとつの音を長く伸ばして歌うテクニックです。
音程がぶれることなく、安定した声量で、長くきれいに声を響かせ続けられるかどうかを判定します。

リズム

実際の曲のテンポと比較して、歌唱スピードが早いか遅いかを判定します。

高得点を狙うコツ

カラオケ採点で高得点、特に100点を狙うにはコツがあります。
100点というと、前述した採点項目のすべてを満点にするというイメージを持ちがちですが、実はその必要はありません。
では、いったいどのような点を意識してカラオケに臨めばいいのでしょうか?
各採点項目ごとの重要ポイントと、具体的な点数の上げ方について解説します。

音程はガイドメロディー通り正確に

カラオケ採点において最も重要なポイントは音程の正確性です。
100点を狙うためには、概ね音程の正確率92%〜95%以上を狙う必要があります。
ここで注意していただきたいのが、採点は歌手の歌っている原曲ではなく、あくまでもガイドメロディーを基準に採点されるという点です。
(プロや歌手本人が原曲通りに歌ってもなかなか100点が出ないのはそのためです。)
そのため、まずは原曲をよく聞いて、基本的な音程をマスターし、その後その音程が正しいかどうかガイドメロディーで確認することが必要です。
また、歌唱中は、ガイドメロディーの音量を大きく、マイクの音量を小さめに設定すると音程を合わせやすくなります。
高得点を出したい曲が決まっている場合には、その曲の歌詞をしっかりと暗記し、音程バーのみに集中して歌うと自分の癖を確認できるのでおすすめです。
100点を狙うために、最初はテクニックなどの加点は意識せず、音程のみに集中し、正確率92%以上を出せるように練習をしてみましょう。

抑揚も大切

表現力の採点基準の中で一番大きくカウントされるのは「抑揚」です。
抑揚を意識せず、ボソボソと小さい声で歌い続けたり、大きな声で張り上げて歌い続けるような歌い方では、一本調子で感情が入っていないような歌に聞こえてしまいます。
ポイントは、歌の中で強弱をしっかりつけるということです。
比較的すぐに実践できるのは、マイクと口の距離を変化させるという方法でしょう。
強く歌いたいところや高音部分ではマイクを口に近づけ、それ以外の部分ではマイクを離して歌うと抑揚でのポイントアップが期待できます。
ちなみに、マイクを急に口元から離したり、近づけたりとすると、音程の評価に影響する場合がありますので、マイクを動かすときは慌てずゆっくり行うようにしましょう。
また、この強弱は曲全体ではなく、画面上に表示される演奏区間ごとに行う必要があります。
Aメロ、Bメロは小さく、サビで大きく歌うことで抑揚をつけたとしても、Aメロ、Bメロ、サビがそれぞれ別の区間であれば評価されないということです。
抑揚のポイントを狙う際は、同一区間での強弱、大小を意識しながら行うと、高得点につながる可能性が高まります。
意識してはいるもののどうしても抑揚をつけるのが難しい場合や、そもそも抑揚が付けづらい曲であるといった場合は、その他のテクニックで点数を稼ぎましょう。
目標は、しゃくり30回以上、こぶし5回以上の加点です。こういったポイントを意識すると100点が見えてきます。

ビブラート&ロングトーンを極める

ビブラートは音を振動させるテクニック、反対にロングトーンは同じ音を維持するテクニックであるため、ビブラートとロングトーンは同時には加点カウントされません。
つまり、ロングトーンの部分で声を振動させビブラートを行った場合は、ビブラートとして採点されるということです。
また、ビブラートとロングトーンは、音が乱れていないか、振動幅が一定かといった上手さのみで判定されるので、合計時間やビブラートタイプは採点には関係がありません。
ビブラートもロングトーンも勝負は2秒間。
ビブラートは、2秒間一定の周期でビブラートができれば満点がつきますが、これがうまくできないと音程がずれたと判定され、減点になる場合があります。
ロングトーンも同様で、2秒間音程のずれがなければ満点がつきますが、この間に音がずれてしまうと減点の対象に。
ビブラート&ロングトーンで高得点を目指す場合、まずはロングトーンを正確に2秒間行うことで満点をとり、その後意識的にビブラートを行うことで、高い採点結果を出せる確率があがります。
また、短い周期のビブラートは、少しのズレが大きなズレと判定されてしまうことがあります。
ビブラートを行う際は、長い周期のタイプのビブラートを使うようにするとよいでしょう。

リズムは走りとタメのバランスが大事

リズムは、実は総合得点にはあまり大きく影響しない、かつ比較的容易に満点が取れる項目です。
特別なテクニックは特に必要なく、音程正確率を上げていくことで自然と評価が上がってくる項目です。
リズムの評価は、全体を通して実際の音源と自身の歌がどの程度ずれているかの平均値で判定されます。
つまり、全体を通して中央値(ちょうどいい速さ)を保てている場合はもちろんですが、タメと走りが同じ程度の割合である場合でもリズムの評価は高くなるということです。
歌唱中、画面の表示でタメ気味と判定されている場合は、サビなどの別の部分で走り気味に歌ってみるなど、意識的に修正していくと高得点を狙いやすくなるでしょう。