ミックスボイスの出し方

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ミックスボイス(ミドルボイス)とは、地声と裏声が合わさったような声のことをいいます。地声を出すときに働く閉鎖筋と裏声を出すときに働く輪状甲状筋がバランスよく働くことで、喉に負担をかけず、声に芯のある高音が出せるようになります。

ミックスボイス(ミドルボイス)の基礎知識

ミックスボイス(ミドルボイス)とは、地声と裏声が合わさったような声のことで、原語はvoix mixte(ヴォワ・ミクスト)というフランス語からきています。
一般的なポップスを歌うときには、胸声(胸に共鳴させた声)と頭声(頭に共鳴させた声)の間の声という意味で使われています。
胸声は主に低音、頭声は主に高音を発声するときに使われる発声法です。
胸声で低音からいきなり高音を出そうとすると、声門閉鎖(声帯のひだが閉じた状態)が急に弱まってしまいます。
声帯の閉じ方が急に弱まった状態になることで、声帯が振動する様子も大きく変わってしまい、声が裏返る(喚声点の切り替えがうまくいかない)という現象が起こるのです。

しかし、声門閉鎖を徐々に弱めてから高音を出すことができれば、声が裏返るリスクを大幅に軽減することができます。
ミックスボイスを用いることで、わざと地声よりも多く息を流すことができ、急激に声門閉鎖が弱まることを避けてくれるのです。

声を出すときは、主に声帯を引き延ばす筋肉と声帯を緩める筋肉の働きの割合がどのくらいになるかによって、地声か裏声になるのかが変わります。
それぞれの筋肉が働く割合を4:6や3:7など少しづつ変えていくことで、高音でも芯のある歌声になるのです。
筋肉が働く割合をうまくコントロールできれば、同じミックスボイスでも地声に近いもの、ファルセットに近いものと使い分けができるようになります。

ミックスボイスの出し方と注意点

それでは実際にミックスボイスの出し方について確認していきましょう。
ちなみに、歌の先生によって出し方のレクチャー方法は異なるかと思いますが、発声の原理は基本的に同じです。
みなさんがやりやすいと思った方法を取り入れてみてください。

肩や顔まわりの力を抜く

ため息をついてみたり、体を軽く揺らしてみるなどして肩や顔まわりの力を抜きましょう。

口の中に空間を作る表情をする

まずは、口の中に空間をつくるところから始めてみてください。
慣れてくると、徐々に自然と体に表情の作り方がなじみ、「口の中に空間をつくる表情」がパッとできるようになります。
口の中の空間を作るときの注意点は、あごを下げて口をあけないよう注意すること、「い」と口を横に開かないようにすることです。

目元から声が抜けていくイメージで声をだす

声が目元から抜けていくようなイメージで声を出してみてください。目元より上、眉間などから声が抜けていくようなイメージで声を出すと、ファルセットになってしまうので注意しましょう。

また、力強い声を無理に出そうとすると青い矢印のように、上あご(軟口蓋、硬口蓋)に沿って声が抜けてしまいます。
こうすると、ミックスボイスがうまく出せなくなってしまうのでこの点も注意してください。

声をだすときのポイント

ミックスボイスを綺麗に出すときのポイント、それはゆっくり、かつやわらかく声を出すことです。

特に、まじめな性格の人に出やすいのですが、ミックスボイスをだそうと頑張ってしまい、豪速球を投げるように声に勢いをつけてだそうとする方も少なくありません。

この場合は、少し重たいボールを手で持っていてゆっくりと押し上げるような動作を入れながら発声してみてください。

手の動作を入れることで、ただ発声するときよりも脳にアプローチしやすくなるため、ミックスボイスの出し方を体で覚える速度が早くなるでしょう。