効果のあるボイトレと、逆効果なボイトレ
プロのボイストレーナーに直接レッスンを受けられる「ボイストレーニング」
歌が上手くなりたいと思った多くの人が進むステップです。
どうしてボイトレに通った方が良いの?
今はインターネットで様々な情報を集められますし、自宅で簡単に、動画を見ながら練習することだって出来ます。わざわざスクールに通わなくても良いんじゃないの?と思う人もいるかもしれません。
しかし、動画を見ながら自分なりに練習をしている時に、それが本当に正しいのか見てくれる人がいなければ、それが喉を傷めたり、変な癖がついてしまう方法だったとしても気付かず喉を使い続けることになってしまいます。
直接プロに指導をしてもらうことで、正しい発声方法を身に着けることができます。「初心者だからある程度上手くなってから…」と通うのを後回しにするのはあまりおすすめしません。音楽を始めたばかりの人ほど学んだことを素直に吸収できるので、変に癖が付いてしまった方よりも効果が出やすかったりもします。
ほとんどのスクールでは無料で体験レッスンを受けることができます。
気になる場合は1度行ってみることをおすすめします。
ボイストレーニングで効果を実感するために
「よし、ボイストレーニングに行ってみよう!」
とはいえ、安くはないレッスン費用…
できる限り効果的にレッスンを受けたいですよね。
次の項目ではボイトレをもっと効果的に受けるためのコツと、逆効果につながる気を付けたいポイントをご紹介していきます。
(1)レッスンだけがトレーニングじゃない
ボイストレーニングは1回のレッスンが60分前後で、月2回~4回程度通うのが一般的です。発声方法を教えてもらって、歌を聴いてもらって、楽しかったな~!次も頑張ろう!…それだけで満足する人、意外と多いんです。
ボイストレーニングで学ぶ基礎の発声練習は、スポーツで例えるなら「体力づくり」と同じです。普段から筋力・体力を付けていない人が試合で急に激しく動くことは出来ませんよね。レッスンで覚えた事を毎日少しずつ続けていくことが、ボイトレの効果を実感するために最も大切なポイントと言っても過言ではありません。
(2)無意識に飲んでるかも…?
長時間声を出す時に避けた方が良い飲み物があることを知っていますか?
・ウーロン茶
揚げ物料理が多い中華料理と一緒に飲まれるウーロン茶には、油を分解する作用が含まれています。歌うときに飲んでしまうと声を出すのに必要な油も一緒に流してしまうため、無理に練習をすると喉を傷めてしまう可能性があります。
・柑橘系のジュース
オレンジやレモンなど、柑橘系の飲み物は喉にやさしいイメージがありますが、歌を歌っている最中は痰が絡みやすくなるため、あまりおすすめしません。
ビタミン自体は喉に良い成分なので、喉を使う時以外に飲みましょう。
・緑茶、紅茶、コーヒー
お茶やコーヒーに含まれるカフェインには「利尿作用」があるため、歌っている最中に喉が渇きやすくなってしまいます。
・炭酸飲料
喉への刺激が強い炭酸は歌を歌う時に飲むには向いていません。
げっぷも出やすくなるのでなるべく避けましょう。
・アルコール
お酒も、お茶やコーヒー同様利尿作用が多く含まれています。
また、アルコール成分が声帯の炎症を引き起こすこともあるため、歌を歌うときは避けたい飲み物です。
ではボイストレーニングに持って行くべき飲み物は一体何なのでしょうか?
・水
スタンダードですが、喉を傷つけることなく純粋に潤してくれる水は、プロもコンサートやライブで飲むことが多くおすすめです。
・スポーツドリンク
水分補給が効率的にできるので、ボイストレーニングにおすすめの飲み物です。
砂糖がたくさん含まれているので、薄めて持って行くのがちょどいいです。
・あたたかい飲み物
冷たい飲み物は喉の血管を縮めてしまう働きがあります。温度が高すぎても逆効果ですが、常温~ぬるめの飲み物がちょうどよくトレーニングをサポートしてくれます。
・オリーブオイル
意外かもしれませんが、喉を直接油でコーティングすることで発声をスムーズにしたり、ダメージを軽減することができるんです。レコーディングに持ち込む歌手も多いそうです。
(3)焦らず、無理をしない
ボイストレーニングに通ってしばらくすると、人によってはなかなか効果が出なかったり、いまいち自分の成長が感じられず焦ってしまう人も多くいます。毎日の練習量を増やしたり、レッスン意外でもたくさん時間を作っているのにどうして…?と思う気持ちはとても分かります。
しかし、喉の使い過ぎは逆効果です。喉も体の一部ですから、どんなに正しい発声方法で練習していても疲れるものです。効果が出ないからと言って、1日に何時間も喉を酷使してはいずれ喉を傷めてしまう可能性もあります。そんな人は、週に1日喉を休める日を作るのも良いかもしれません。
ボイストレーニングの効果が出る期間は人によって本当に様々なので、半年だったり1年だったり、無理のない範囲で少しずつ続けていくことが大切なのです。
歌を歌うことだけが練習ではありません。色んな人の歌を聴いたり、新しい音楽に触れてみることで新しい発見があるはずです。
効果のあるボイストレーニングまとめ
1.レッスン以外に、毎日の積み重ねが大切
2.飲み物に気を付ける
3.焦らず、無理はしない
早く上手くなりたくても、焦って喉を傷めたり歌うことが楽しくなくなってしまっては本末転倒です。今回ご紹介したポイントを参考にして、ぜひ楽しいボイトレを続けてください。
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