「歌が上手い」の定義って何?
よく「歌が上手い」と言われる人がいますが、実際は「歌が上手い」とはどのようなことなのでしょうか。音程でしょうか、声がきれいなことでしょうか。
それではここでは「歌が上手い」の定義をご紹介します。
カラオケの採点
「歌がうまい」とは何か、考えるきっかけになることが多いのはカラオケの採点ではないでしょうか。極端なことをいうと、プロの歌手が持ち歌を歌っても100点を出せるとは限りません。逆に素人が100点を出すこともあります。
しかしカラオケの採点が低いからと言って、歌が下手かというと決してそんなことはありません。これには理由があります。
カラオケ採点が高得点を付ける要素
カラオケ採点は機械で判断をするため、高得点をつけるための重要ポイントをおさえておけば高得点につながります。それではカラオケ採点で高得点を出すためのポイントを紹介します。
音程
カラオケ採点で最も重要なのは音程です。しかし上手い人が音程を外しやすいのは原曲をアレンジして歌ってしまう人が多いのです。上手く感じるのに採点があがらないのはこのパターンが多いでしょう。つまりカラオケ採点で高得点を取るためには原曲にいかに近づけるかがポイントとなります。
抑揚やビブラート
この点もカラオケ採点が厳しくチェックする項目です。抑揚をはっきりと歌わないと、高得点にはつながりません。同じくビブラートやこぶしなどさまざまな項目があります。
原曲に近づける
上記のいずれの項目も上手い下手ではなく、いかに原曲に忠実であるかが大切です。上手い人は特にアレンジをしがちですが、カラオケの採点で高得点をとるためには向いていません。
「歌がうまい」と言われる人はどんな人
それでは歌がうまいといわれるのはどんな人でしょうか。カラオケ採点でも話した音程や抑揚は最低必要条件なので、これら以外をご紹介します。
歌の趣旨を理解している
歌は相手に伝えるものです。いくら音程がとれて、声がきれいでも歌の趣旨がわかっていないと相手になかなか伝わりません。何十年も口ずさむことができる名曲は、歌の趣旨が伝わってくるから忘れることがないのです。
歌の上手い人の中で、歌を練習する時に歌手がどのような気持ちでこの歌詞を書いたのか、歌手の生活環境などを調べてから歌う人もいるくらいです。有名歌手でも自分で歌詞を書く人と、作家さんに頼む人がいますが自分で書いている人の方が歌の趣旨が100%わかるので相手に伝わりやすいのです。「シンガーソングライター」といった言葉が今でも大切なキーワードなのはこの点です。
リズム
歌を歌う上でリズム感は大切です。特にアップテンポの歌を歌う場合はリズム感を身に着ける必要があります。なかなかうまくいかない人は楽譜をみながら練習をするとよいでしょう。またメトロロームや他の人にリズムを刻んでもらう方法もあります。
表現力
いくら歌を理解していても、またリズムがよくても相手に伝える表現力がなくてはいけません。そのため歌詞にあわせて声量を変えたり、発音をかえたり、ためて歌ったりなどさまざまな表現をできる人が「歌がうまい人」といえます。
しかし表現をするためには、自分がどのような歌い方をするのか、どのような声を出せるのか理解をしていく必要があります。いくら頑張っても自分の声にはあわない歌はあるので、まずは自分の声を活かすことができる曲を選ぶことが大事です。
しかしいくら表現力が高いといっても独りよがりになってしまっては台無しです。つまり歌が上手い人とは、いかに相手に伝えられるかが大切なのです。
歌を上手く歌うためには
ここまで説明をしたように、歌をうまく歌うためにはさまざまな要素があります。
自分の課題を知る
自分には今何が足りていないのか、把握することから歌の上達へとつなげていきます。またその課題に対して、どのような対処方法が必要かもしることが大切です。ただやみくもに練習をしていたのでは、上手くならないですし声をつぶす危険性もあります。
ボーカルスクールに通う
自分で全てを練習することは難しく、歌の上手い人についてもらうかボーカルスクールなどに通うのも一つの方法です。現状の歌を聞いてもらって、欠点や対処方法を把握しまたレッスンで上達具合をみてもらうといったことを繰り返すことによって、上達への近道となります。
自分のレベルにあったレッスンを選べるスクールが多いですし、いつでもアドバイスを受けられるのがメリットです。月2回から受けられるスクールもあるので、歌が上手くなりたいと思ってらっしゃる方はスクールへの通学もおすすめです。
「歌が上手い」の定義ですが、歌は相手に伝えることが大切です。そのためいかに相手に伝えられるかどうかが、歌が上手いかどうかにかかわってきます。リズム、音程、抑揚、表現力様々な要素があります。